認知症で口座が凍結!? 家族に迷惑をかけないために今できる備え

こんにちは
マネリブ おひとり様応援隊員の竹内です。
少し私的なお話ですが、
先日、身内が飼っていた犬が
天国へ旅立ちました。
18歳を迎える直前まで頑張ってくれたのですが、
ここ半年は歩けず寝たきりの状態。
それでも、最期は静かに
眠るように旅立っていったそうです。
犬の平均寿命は
大型犬で10~14歳といわれます。
それを考えると、
18年生き抜いたのはとても立派なこと。
そして同時に、
「人間の寿命」についても
改めて考えさせられました。
目次
人生100年時代と健康の不確実性
厚生労働省の統計によると、
日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。
「人生100年時代」とも言われますが、
実際には男性の10人に1人は65歳までに、
女性は73歳までに亡くなっています。
さらに65歳以上の方の約5人に1人は、
要支援または要介護の状態にあるのです。
「自分は長生きできるのか?」
「健康に年齢を重ねられるのか?」
誰にも予測できないからこそ、
備えが必要になります。
意外と知られていない「口座凍結」のリスク
「口座凍結」と聞くと、
多くの方が「亡くなったときに起こるもの」と考えがちです。
しかし実は
認知症になった場合にも口座が凍結される可能性がある
ことをご存じでしょうか?
口座が凍結される主なケース
- 名義人が死亡した場合
- 口座が不正取引に利用された場合
- 債務整理の対象になった場合
- 名義人が認知症と認められた場合
介護が必要になる原因の第1位は「認知症」。
今後30年以内には、
3人に1人が認知症になると予測されています。
もはや他人事ではありません。
凍結されるとどうなる?
口座が凍結されると…
- 預金の引き出し不可
- 自動引き落としや振込も停止
- 当然、解約もできない
つまり、
ご本人の生活費や介護費用を
家族が立て替えるしかなくなり、
経済的負担が大きくのしかかります。
対応策:成年後見人制度
口座凍結を解除する方法の一つが
「成年後見人制度」
家庭裁判所に申し立てを行い、
後見人が選任されるまでには約3か月。
さらに報酬として
月2万〜6万円程度が発生し、
その他の費用もかかります。
「できるだけ家族に負担をかけたくない」
そう考えるなら、
元気なうちに備えること がとても重要です。
保険や資産形成でできる備え
実は、
介護への備えと資産形成を
両立できる保険商品もあります。
また、
受け取った保険金を
家族名義の口座に支払うことも可能です。
一方で、
NISAなどの投資口座も、
本人に判断能力がなくなれば凍結されます。
「何のためにお金を増やすのか?」
を明確にし、
口座や資産の置き場所を考えておくことが必要です。
まとめ
- 認知症は誰にでも起こり得る
- 認知症になると口座が凍結され、家族に大きな負担がかかる
- 成年後見人制度はあるが、時間も費用もかかる
- だからこそ、元気なうちから「介護」と「お金」の両面で備えておくことが大切
もし
「自分の場合はどう備えるのがいいの?」
と不安に思われたら、
ぜひFPにご相談ください。
未来の安心のために、
今できることを一緒に考えていきましょう。