「高額療養費制度って何?」知らないと損する医療費の話

こんにちは!マネリブ おひとり様応援隊員、竹内です。
最近はTシャツとセーターが同時に出番を迎える、
なんとも言えない気候ですね。
今日観ていたテレビでも、
「まだ毎日インフルエンザの患者さんが来ますよ」
なんて言っていました。
あれ?日本の四季、どこいった?
…なんて思ってしまう今日この頃です。
さて、今日は少し前にニュースでも大きく取り上げられた
【高額療養費制度】についてのお話です。
高額療養費制度って何?
突然の病気やけがで高額な治療費がかかったとき、
健康保険を使っても自己負担が大きくなってしまう…
そんなときに、
自己負担の上限を超えた分を払い戻してくれるのが「高額療養費制度」です。
つまり、誰でも健康保険に加入していれば使える「安心の仕組み」なんです。
自己負担はいくらまで?
実際の負担額は、年齢や所得に応じて異なります。

※1 直近12ヶ月間で3回以上高額療養費の支給を受けた場合は4回目から「多数回」該当となります。
たとえば、年収約400万円の方が、1ヶ月に100万円の医療費を使った場合、
健康保険の3割負担では30万円になりますが、
高額療養費制度を利用すれば…
80,100円 +(1,000,000円 − 267,000円)×1% = 87,430円
で済むというわけです。
でもここに、落とし穴があります
この制度がカバーする「1ヶ月」とは、
カレンダー月(1日〜月末)のこと。
例えば、1月1日から1月31日までにかかった医療費が高額であった場合、
その期間にかかった医療費に対して高額療養費が適用されます。
同様に、2月1日から2月28日(または29日)までの間にかかった医療費も、
「1月」「2月」と別の月扱いになり、
それぞれの月で限度額が適用されてしまいます。
また、入院中の食事代や差額ベッド代などは対象外となります。
ここは誤解されやすいので要注意です。
高額療養費制度は「凍結」されたけれど…
2024年、政府はこの制度の上限額を
引き上げる方針を出していました。
医療費の負担を国全体で支え合い、
財政を健全化することが目的です。
しかし、反発の声が多く上がったことから、
引き上げは“いったん凍結”されました。
長期にわたって治療を受けている方にとって、
現状でも自己負担は軽くありません。
ここでさらに上限が引き上げられたら、
「治療に行くのをためらう人」が増えるかもしれませんよね。
とはいえ、
医療技術の進歩と高齢化が進む今、医療費は年々増加傾向にあります。
このまま「凍結」のままというのも、難しいのかもしれません。
今、私たちができること
これからの時代、
「公的保障だけでは足りない」というのが
現実になりつつあります。
物価上昇、年金の支給開始年齢や受取額の見直しなど、
将来に対する不安は尽きません。
「何から手をつけていいのかわからない…」
「ただ漠然と不安で、気持ちだけが焦る…」
そんな声を多く聞くようになりました。
でも大丈夫。
一度に全部やる必要はありません。
まずは、こうした制度を「知る」ことから始めてみませんか?